Date 2011/6/24 PM6:30-8:30  Place プロミスお客様サービスプラザ  参加者数 40名

「神戸の震災の経験」×「3.11被災地での実践」

3月11日の東日本大震災は、東北地方の社会・経済に大きなダメージを与えた。

震災前から厳しい経済状況だった東北にとって事態は深刻。
被災地では今すぐに仕事が必要であり、周辺地域でも雇用問題が悪化する一方だ。
誰もが「雇用される立場」で仕事を捉えていては、地域経済は生まれ変わらない。
今こそ仕事を「生み出し」「経済を動かす」、本当のソーシャルビジネスが必要だ。


Session 3は、特別版として、今回の震災で途上国支援のノウハウを活かし雇用創出プロジェクトを展開する国際協力NGOと、阪神淡路大震災をきっかけに生まれ、コミュニティビジネスを展開する多文化共生NPOから2人の実践者を招き、パネルディスカッションを行いました。


 

【第1部】 被災地にシゴトを生み出す
「東北広域震災NGOセンターのCash for Work (CFW) プロジェクト」
 CFWは、災害地等において、被災者を復興事業に雇用して賃金を支払うことで、被災地の円滑な経済復興と被災者の自立支援につなげる、国際協力の手法。センターの母体となっている国際ボランティアセンター山形は、カンボジア等で20年活動してきた国際協力NGO。
 今回の震災ではその経験を活かし、石巻と気仙沼でいち早く雇用創出事業を開始した。

  >>  東北広域震災NGOセンターHP

 >> CFWプロジェクトについて


「多言語センターFACILの多言語ビジネス」
 FACILは、阪神淡路大震災の際、神戸を中心に言葉のわからない外国人被災者のため、避難情報を多言語で翻訳したボランティアグループが前身となって設立された。現在は、自治体や教育機関、NPO・NGO、企業と協力して、翻訳・通訳をコミュニティビジネスとして展開している。

 >> 多言語センターFACIL

 >> 「ことばに仕事をあたえる」(月刊みんぱく09年4月号)


【第2部】 3.11を超えて 東北で創るビジネス
 東北で可能性のあるビジネスについて、参加者との意見交換や、質疑応答

 

ーーーー   

GUEST:安達 三千代氏

認定NPO法人国際ボランティアセンター山形事務局長

東北広域震災NGOセンター事務局長

---------------------------------------------------------------  

徳島市出身。京都市でのOL生活を経て、85年に結婚のため山形県山辺町へ。93年から特定非営利活動法人国際ボランティアセンター山形(IVY)の活動に携わり、99年4月から現職。精力的にプロジェクトやファンドレイジング活動をこなす。外務省NGO相談員。大学での講師多数。東日本大震災の発生後、被害の少なかった山形を拠点に「東北広域震災NGOセンター」を立ち上げ、国際協力の経験とノウハウを活かし刻々と変わる被災地のニーズに合致した支援を行っている。

 

GUEST: 吉富 志津代氏

特定非営利活動法人多言語センターFACIL理事長

大阪大学グローバルコラボレーションセンター特任准教授
----------------------------------------------------------------- 

兵庫県出身。南米の領事館勤務などを経て、95年に阪神・淡路大震災発生直後から救援活動と同時に多言語コミュニティ放送局「FMわぃわぃ」立ち上げに関わり、2000年からFACIL理事長。多言語環境促進や青少年育成を切り口に在日外国人コミュニティの自立支援活動に従事する。特定非営利活動法人たかとりコミュニティセンター常務理事等。著書に、「『多文化共生社会と外国人コミュニティの力―ゲットー化しない自助組織は存在するか?』」(現代人文社)、共著に、「コミュニティビジネスを起業する~地域のマイノリティとの協働のかたち~」『現代地域メディア論』田村紀雄・白水繁彦編著(日本評論社)等、多数。ブログ「とみちゃんのラテンな日々」も更新中。 今回の震災では、被災地のコミュニティラジオの支援や、多言語放送への協力を行っている。

 

Coordinator: ホリノ マサヒロ (Works×Talks Project)

----------------------------------------------------------------------

仙台市出身。団体職員。高校卒業後、ニュージーランド~東京~アメリカで暮らし、仙台に戻る。日雇いバイトに派遣社員、NGO職員などを経て、現在は国際交流の団体に勤務。3.11の震災では、外国人被災者の支援のため、仙台市内の避難所を回った。

 

 

当日は40名程が参加、会場は熱気に包まれた
当日は40名程が参加、会場は熱気に包まれた

 当日は、地元仙台だけでなく関東・関西からも参加者が集まりました。

 被災地の現場で活躍するNGOの生の声と、神戸の震災から立ち上げたNPOの示唆に富む話を聞き、会場からもさまざまな意見が飛び出しました。

 

Session 3の当日の模様は、USTREAMで視聴いただけます

第2部のパネルディスカッションの模様を配信しています。

>> http://www.ustream.tv/channel/worksxtalks

 

安達三千代氏と吉富志津代氏
安達三千代氏と吉富志津代氏

当日ゲストの発言を「togetter」でまとめました。

 

多言語センターFACIL 吉富 志津代さんの発言要旨

http://togetter.com/li/188949

 

国際ボランティアセンター山形 安達 三千代さんの発言要旨

http://togetter.com/li/188959

 

Facebook                  
Twitter